COLUMN
暮らし快適コラム
和室を洋室にリフォームしたい、という相談は多く寄せられます。
畳の部屋も風情がありますが、現代のライフスタイルに合わせて、洋室にすることで利便性を高めたいと考える方が増えているようです。
しかし、和室から洋室へのリフォームにはメリットとデメリットが存在し、安易に進めるのはおすすめできません。
今回は、和室から洋室にリフォームする際のポイントや注意点について詳しくご紹介します。
■和室から洋室にリフォームするメリット
まず、和室を洋室にすることで得られるメリットは多くあります。
たとえば、押入れをクローゼットに変更するリフォームは非常に人気です。和室の押入れは深さがあり、収納力はあるものの、現代の洋服収納には少し不便です。
クローゼットにリフォームすることで、洋服や小物を効率的に収納でき、使い勝手が向上します。
さらに床の間も一緒にリフォームすることでスペースの無駄をなくし、より機能的な部屋に生まれ変わります。襖は破けたり汚れたりしやすく、見栄えが悪くなることが多いため、クローゼットに変更することでメンテナンスの手間が減るというメリットもあります。
また、畳をフローリングに変更することで、掃除がしやすくなります。畳は定期的なメンテナンスや入れ替えが必要ですが、フローリングにすれば日々のお掃除も簡単です。さらに、部屋全体がすっきりと現代的になり、洋風家具との相性も良くなります。
和室特有の砂壁をクロスに変える例も多く、見た目が一気に明るくモダンになります。
■和室から洋室にリフォームする際の注意点
一方で、和室を洋室にリフォームするには手間と費用がかかります。
畳をフローリングに変更する場合、畳を取り外して嵩上げしなければならず、床の高さを調整する必要があります。
また、壁や天井の仕上げも洋風に合わせて変更しなければならないため、範囲が広がるほど費用もかさんでしまいます。
特に塗り壁の場合、壁を剥がすか、上からクロスを貼るかといった選択が必要になりますが、どちらも手間がかかる作業です。
床・壁・天井、さらには床の間まで全てを洋風に変える場合、大掛かりな工事が必要になるため、リフォームの内容や予算を十分に考慮することが大切です。
和室を洋室にリフォームすることで、掃除のしやすさや見栄えの向上、使い勝手の良さなど、多くのメリットが得られます。
しかし、リフォームには時間と費用がかかるため、安易に決めずにしっかりと計画を立てることが大切です。
部分的な変更からスタートしてみるのも一つの方法ですので、お客さまのライフスタイルに合わせた最適なリフォームをご提案させていただきます。