COLUMN
暮らし快適コラム
こんにちは。住まいのコンシェルジュ、ツボイです。
住まいや暮らしに関する用語って普段何気なく使っているけれど
いざ人に説明すると困ってしまう…そんなこと、ありませんか?
今回取り上げた「長押」もそんな住宅用語のひとつです。
「なんて読むのだろう?」と思う方も多いと思います。
読み方は「なげし」で、
和室の壁をぐるりと囲うように取り付けられた化粧板のことです。
日頃目にはしているもののそれが「長押」だとは知らずに、
ハンガーなどを吊るして使っている方もいらっしゃるかもしれません。
「長押フック」なるものが市販されているので
そちらを利用して帽子やカバンを掛け置きする方もいらっしゃるでしょうか。
「長押」はそもそも柱を固定するための構造材として誕生しましたが、
時代の流れとともに家づくりの工法も変わったため、本来の役割は消え、
装飾部材としての機能だけが残っています。
「長押」と混同されやすいものとしては「鴨居」がありますが、
こちらは装飾機能ではなく、障子や襖などの引き戸を開閉するために
欠かせない建具です。
最近ではこの「長押」現代風にアレンジしたものを洋室に取り入れて
お洒落に壁面収納やディスプレイを楽しむ方も増えました。
サイズやカラーも豊富になり、用途はどんどん広がっていって
キッチンやトイレ、浴室などのちょっとしたスペースにも設置が可能に。
もはやこれらがすべて「長押」だとは思わないかもしれません。
この機会に「長押」という名称も覚えてくださいね^^