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キッチンリフォームの失敗例を紹介!後悔しないためのポイントとは?

キッチンリフォームの失敗例を紹介!後悔しないためのポイントとは?

キッチンは数あるリフォーム工事の中でも特に人気の場所です。
近年のキッチンの進化はすさまじく、使い勝手やデザイン性なども格段にアップしています。
古いキッチンをリフォームすることで、あらゆるメリットを感じられるようになるでしょう。
しかし、思わぬ失敗から「後悔した」と感じる方も少なくありません。
この記事では、キッチンリフォームでよくある失敗例と後悔を防ぐためのポイントを紹介します。
料理がしやすく自分好みのキッチンを実現したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

キッチンリフォームでの失敗事例

快適性を上げるためのリフォームで失敗してしまうと、長い期間ストレスを感じ続けなくてはなりません。
毎日頻繁に使用し、滞在時間も長いキッチンであればなおさらのこと。
工事後の後悔を防ぐには、どんな失敗事例が多いのかを事前に知っておくことが大切です。
キッチンリフォームでよくある失敗事例としては、次の7つが挙げられます。


・高さが合わない
・調理スペースが狭い
・収納スペースが足りない
・予算を削り過ぎた
・コンセントが足りない
・キッチンの形に後悔
・ゴミ箱を置くスペースがない

それぞれの内容や対策について、くわしく見ていきましょう。

高さが合わない

キッチンは身長に合ったワークトップの高さを選ぶことがとても大切です。
低すぎる、もしくは高すぎるキッチンで長時間作業し続けると、疲労につながるだけでなく慢性的な腰痛の原因にもなり得ます。
大手メーカーが展開するキッチンの標準的なワークトップの高さは85㎝ですが、ほとんどの商品で高さ変更が可能です。
最適なキッチン高さを知る方法としては、以下の2つの計算式が挙げられます。

・身長を基準としてキッチン高さを割り出す方法(メーカー推奨)
[身長(cm)÷ 2 + 5cm]
例:身長160㎝の方であれば[160㎝÷2+5㎝=85㎝]となります。

・肘高(床から肘までの高さ)から計算する方法(体形に合った高さが分かる)
[肘高(cm)- 10~15cm]
例:肘高100㎝の方であれば[100㎝-10~15㎝=85~90㎝]となります。

大手メーカーで変更できる高さはおよそ5㎝刻みで、変更可能な範囲にも制限があります。
標準から大きく身長差がある場合には、1㎜単位で変更が可能なフルオーダー式キッチンを扱うメーカーを選ぶか、造作家具工事でのキッチン制作をおすすめします。

作業スペースが狭い

「大きな鍋も洗えるようにシンクは広く」「コンロは3口以上で幅広タイプに」といった選択を重ねた結果、作業スペースが思いのほか狭くなってしまった、というケースは少なくありません。
作業スペースは調理だけでなく、食材や調味料を置いたり配膳スペースに充てたりと、すぐにいっぱいになってしまうもの。
現在使用しているキッチンの作業スペースやシンクサイズ、コンロ幅などを具体的な数値で把握し、新しいキッチンはどのようなバランスであれば使いやすいかを検討しましょう。

収納スペースが足りない

キッチンは調理器具や食器、消耗品などたくさんのアイテムを収納する必要がありますが、リフォームにより収納スペースが足りなくなり、使い勝手も悪くなったという声を多く聞きます。
特に近年は、大きな吊戸棚(ウォールキャビネット)を設置しないすっきりとしたオープンキッチンが流行しているため、十分な収納スペースを確保できないケースが増えています。
大型パントリーや幅広のフロアキャビネットなどがあればよいのですが、予算や室内面積の制限で実現できないことも多いでしょう。
このような失敗を防ぐには、現在キッチンに収納している物と量をリストアップし、必要な収納量を割り出すことが必要です。
今後家族が増える予定があれば、スペースに余裕を持たせることも大事でしょう。
古く使う予定のない物は、リフォームを機に処分を検討することも大切です。

予算を削り過ぎた

キッチンだけでなく、リフォームにかかる費用を少しでも抑えたいと考えるのは多くの方にとって自然なことではないでしょうか。
しかし、予算を削り過ぎたことにより、使い勝手が悪く貧相なキッチンになってしまうケースがあります。
「素材グレードを一番下にしたら安っぽい仕上がりになった」
「食器洗い乾燥機を導入すればもっと時間にゆとりができた」

キッチン本体だけでなく、食器洗い乾燥機やIHクッキングヒーターなどの付帯設備についても後悔の声は少なくありません。
おしゃれなキッチンであれば料理が捗るかもしれませんし、時短家電があれば家族との時間が増やせるかもしれません。
ライフスタイルや価値観を考慮し、必要なものは初期投資ととらえ、納得のいく予算配分をしましょう。

コンセントが足りない

キッチンで一般的に使用される家電は以下の通りです。
冷蔵庫/電子レンジ/炊飯器/電気ポット

さらに、設置が検討される家電として以下のものが考えられます。
食器洗い乾燥機/IHクッキングヒーター/トースター/コーヒーメーカー/ブレンダー・ミキサー/ホームベーカリー/電気圧力鍋

近年は、上記で挙げたもの以外にもキッチン家電が非常に多く展開されています。
そのため、リフォーム前と同じコンセント数を確保するだけでは足りなくなるケースが多く見られます。
しかし、宅内に設置できる電気の量は契約するプランによって制限があるため、無数にコンセントの数を増やすことはできません。
稼働時だけ電源を使用するのであれば、家電の数だけコンセントを確保しなくていい場合もあります。
コンセントの数だけでなく、使用シーンに応じたコンセントの設置個所も検討しながら増設を決めましょう。

キッチンの形に後悔

既存から大きくキッチン形状を変えた場合に後悔しやすい失敗事例です。
オープン型のキッチンに変えた場合「カウンター上が散らかって部屋が雑然として見える」「キッチンが部屋を圧迫して狭い」といったケースが考えられます。
近年人気のアイランド型やペニンシュラ型のキッチンはとても魅力的ですが、常にすっきりと片付いていなければおしゃれとは程遠い状態になるでしょう。
一部間仕切りを残したり、キッチンより高さのあるカウンターを併設して手元を隠したりという工夫で、生活感を抑えた開放的なキッチンを実現できます。
部屋全体とのバランス感も考えながら、キッチン形状・配置を検討しましょう。

ゴミ箱を置くスペースがない

キッチンリフォームでは、キッチン本体のデザインや仕様、収納量の確保などに気を取られ、ゴミ箱を置くスペースをうっかり忘れてしまうことが良くあります。
多くの家庭では大型のゴミ箱をキッチンに設置している場合が多く、十分なスペースを確保できなければ生活動線に影響が生じてしまうでしょう。
キッチンによってはシンク下やキャビネットの一部にゴミ箱スペースを組み込むことも可能です。
ゴミ箱についてもぬかりなく計画を進めましょう。

キッチンリフォームの後悔を防ぐ5つのポイント

まとまった費用を必要とするキッチンリフォームにおいて、取り返しのつかない失敗はできる限り防ぎたいところです。
失敗事例を把握し未然に対策することは重要ですが、それに加え以下5つのポイントを意識することで満足度の高いリフォームになる可能性が高まります。

1.優先順位を付ける
2.ショールームで実物を確認する
3.実際の使い勝手をシミュレーションする
4.家の間取りに落とし込む
5.水まわりリフォームが得意な会社に依頼する

それぞれくわしく見ていきましょう。

1.優先順位を付ける

キッチンリフォームを実施するにあたり、希望内容や現在の悩みをリストアップし優先順位を付けていきます。
絶対に導入したい設備機器、長年憧れていたキッチン形状、家事効率の良い動線など「これだけは譲れない」というポイントがあれば、優先度を上げましょう。
ただし、何もかも理想を詰め込むと予算をオーバーして本当に必要でないものも取り入れてしまう可能性があります。
家族での話し合いが必要ですが、キッチンを使う時間が一番長い方の意見を重要視することも大切です。

2.ショールームで実物を確認する

キッチン形状や予算など、大体のイメージが固まったらショールームに行って実物を確認しましょう。
ワークトップの高さやサイズ感をチェックできることはもちろん、カタログやホームページでは分からない機能やオプションの説明を受けられます。
「写真のイメージと違う」「この取手が使いやすい!」など、実物ならでの発見は多いものです。素人では気が付けないプロの目線でアドバイスをもらえることもあるでしょう。
ショールームではメーカー見積と共に3Dのイメージパースをもらえる場合も多いので、選んだ項目を組み合わせたプランを可視化できるメリットもあります。
見学予約が必要なショールームも多いので、事前に確認して行きましょう。

3.実際の使い勝手をシミュレーションする

新しいキッチンの使い勝手を想定してみることはとても大切です。
「対面式だと配膳がしやすいけれど油ハネやニオイが気になるかもしれない」
「今はステンレスのシンクだけど人工大理石だとクレンザーが使えなくなるのかな?」
「ダイニングテーブル一体型だったら家族みんなが料理に参加しやすいかもしれない!」
という具合に、日々の調理の使い勝手やお手入れの手間などを、現在のキッチンと比較しながら検討していきます。
細かく考えていくと、自身に向いているタイプ、または不適切なタイプが見えてくるでしょう。

4.家の間取りに落とし込む

キッチンのサイズや形状を変える場合には、実際の間取りに落とし込み、動線をチェックすることが重要です。
リフォーム会社が作成したものでも「プロが作った案だから大丈夫」と安心してはいけません。
家族それぞれで使いやすいと感じるサイズ感には幅があるものです。
また、常に夫婦や親子で一緒に料理するというケースもあるかもしれません。
キッチン内の寸法や面積だけでなく、キッチン・リビング間の通路幅や勝手口への動線、家族がきちんとすれ違えるだけの余裕があるかなどをチェックします。
図面上の数値を確認するだけでなく、メジャーを使用して実際のサイズを体感してみると確実です。

5.水まわりリフォームが得意な会社に依頼する

キッチンのリフォームは基本的にどこのリフォーム会社でも請け負っています。
さらに、給排水設備会社やガス・電力会社、工務店やハウスメーカーなどに依頼することも可能です。
しかし、水まわり改修に特化した会社であれば、キッチンリフォームの実績が多く知識量も豊富であるケースが多くなります。
経験に基づいたアドバイスや後悔を防ぐための対策をスムーズに行い、万が一の際も的確なサポートが期待できるでしょう。
また、新築を含めた建築工事を総合的に請け負う工務店やハウスメーカーに比べ、専門分野に特化した流通網と専門業者のつながりを持つため、工事費用が低価格になる傾向があります。
高い信頼性とコストパフォーマンスを求めるならば、水まわりリフォームが得意な会社を検討してみましょう。

まとめ

後悔のないキッチンリフォームを行うためには、失敗事例や対策を知り、以下のポイントを押さえることが重要です。
・優先順位を付ける
・ショールームで実物を確認する
・実際の使い勝手をシミュレーションする
・家の間取りに落とし込む
・水まわりリフォームが得意な会社に依頼する

特にリフォーム会社選びは満足度に大きな影響を与えます。施主に言われた内容をただ実行するだけでなく、予算や希望内容、現状の悩みを親身に聞き、具体的なアイデアを示してくれる会社は信用に値します。
複数業者から見積もりを取り、費用や対応、提案内容を比較・検討するのも有効な方法でしょう。

「住まいるコンシェルジュ ツボイ」は、水まわりをはじめとしたリフォーム専門の施工会社です。
お客様への徹底したヒアリングから、根本的な問題・ニーズを見つけ出し、理想を叶えるお手伝いをいたします。リフォームについての提案・サポート力には自信があります!
「後悔のないキッチンリフォームをしたい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。